チャネルアイランズサーフボードのモデルラインナップに新たに加わったボビークアッド。
その名の通り、チャネルアイランズチームライダーのボビー・マルチネスのシグネチャーモデル。
一風変わったアウトラインにクアッドセッティング。
明らかに他のモデルとは違うビジュアルのボードです。
試乗したボードのサイズは私には少し大きかったですが、このモデルのポテンシャルは十分感じる事ができました。
乗ったフィーリングは、このモデルならではな乗り味。
スピーディでタイトで適度にルース、そんな印象を感じました。
パフォーマンス系トライフィンの乗り味にマンネリ化しているサーファーの、モチベーションを上げてくれるモデル!
個人的にはこんなキャッチをつけたいモデルでした。
アルメリックのボビークアッドとは
カリフォルニア・サンタバーバラは夏になると、波のサイズが一気に減少し、小波用にできる限り短い板に乗りたいというボビー・マルチネスの依頼から、シグネチャーモデル、ボビークアッドが誕生!
サイズの無いシャバ波でも反応は抜群。そしてパワーの無い波のポケットでの際どいターンがパフォーマンスボードと比べ、楽にできるよう研ぎ澄まされているクアッド専用のハイブリッドデザインとして仕上がっている。
普段は5’8のパフォーマンスボードを使用しているボビーは、5’2のボビークアッドをチョイス。レールラインを落とし、ボリュームをアウトラインに分散する事により、まろやかな波面でもスピードを保ちながらセクションでのレールターンも可能とする。
ローエントリーロッカーを備え、パドル力とスピード性は抜群でありながら、充分なエグジットロッカーとダブルコンケーブがターン時の反応性を増してくれる。
サイジングは普段使用しるパフォーマンスボードより3インチから6インチ短く、1/4インチから1/2インチ幅を広くオーダーする事をおすすめします。
ボビーは5’2×19″x2 5/16を常にチョイスしています。
厚みを足してもレール自体は綺麗にテーパードになっているので、オーダーの際にボリュームを足したい方は、幅ではなく厚みを足してオーダーする事をおすすめします。
チャネルアイランズジャパンサイトより
ボビー・マルチネスとは
そもそもボビー・マルチネスって??という方も多いのかと思ってここで簡単にm(__)m
十数年前まではワールドツアーをまわっていたCT選手、ちょっとアウトローな雰囲気と華麗なバックハンドが印象的なサーファーでした。
そんな彼の引退劇もなかなかに衝撃的。
2011年CT試合での勝利者インタビューの時に、当時のASP(いまのWSL)が採用したフォーマットをFワード連発で痛烈に批判したのちにツアーを去りました。
その辺の事やボビークアッドについてなど、もろもろSTABのインタビュー動画がこちら↓
ツアー引退後は、メディア露出は少なくなったボビーですが、人柄と持ち前のサーフスタイルで特にホームのサンタバーバラではリスペクトされファンも多いです。
今回のシグネチャーモデルは、ツアーから離れて純粋にサーフィンを楽しむという事にフォーカスしたボビーならではの視点が生かされたモデルになっています。
ボビークアッド試乗後の123レビュー
アルメリックの他のモデルとは明らかに一線を画すアウトライン。
テール幅もノーズ幅もしっかりあって直線的なレールライン。
そして独特形状なスワローテールにクアッドオンリー。
試乗したボードは既製ディメンションの5’4×19 3/8×2 3/8 [27.4L]
体重58㎏の私には少しオーバーフローサイズ。
数回ビーチブレイクで試乗して、私なりのレビューしてみたいと思います。
ちなみにフィンはFUTEREのRASTAQUADを装着です。
ファーストセッションはモモ腰のダラダラ風波ビーチブレイク。
テイクオフ後の緩慢セクションをスピードロスせずに走れば、ちょっとフェイス出てくるような波。
そんな波でも初速からスピードがついて、狭いパワーゾーンもタイトターンでスピーディなマニューバーがやれました。
二回目はコシハラぐらいの同じく風波コンディション。
一回目同様、乗ってしまえばスピードは簡単につくので、ゆっくりブレイクの風波もセクション出てくるタイミングに合わせやすい。
波のトップではカーブの時は適度にホールドしてタイトなターンができて、スープへのアプローチではトップでスライド気味にテールが抜ける印象でした。
ボードが短いので、まるでサーフスケートに乗っているようなフィーリングがが楽しめます。
そして三回目はタル早ワイドなビーチブレイク。
ほとんどダンパーっぽい波の中から切れたセクションを狙って乗るようなコンディションでした。
そんなコンディションだったので、初回と二回目にはなかった加速感を感じれました。
トライフィンにはない疾走感はめちゃくちゃ気持ちがいい。
早めの波を疾走しながら、狙ったセクションに素早く反応する性能はトライフィンにもツインフィンにもないクアッドならではな気がします。
数回のセッションで感じたことは、とにかくコントロールがしやすくて走りが早い!
注意点としては、私以外で試乗した方も感じているようですが、見ためほどテイクオフはめちゃ早ではないというところかと思います。
テール幅も広くて一見うねりから余裕でキャッチできそうに見えますが、同じくチャネルのHIGH5やULTRAJOEなどのテイクオフの速さはなさそうです。
以上のことを踏まえると、個人的にBOBBYQUADはショートボードである程度滑れるサーファー向けのような気がします。
ビギナーの方が大きめなスペックで、ステップアップボードとして乗るようなモデルでは無さそう。
BOBBYQUADは短く乗るからこそ、このモデルの面白さを体感できるのかなと思いますm(__)m
ボビークアッドはどんなニーズにおすすめか?
・トライフィンのボードの乗り味にマンネリして新しい乗り味を楽しみたいと考えている方
・小波用で短いボードに乗ってみたい方
・もしかするとエンドレスサーフィン(ボートサーフィン)にも向いてるかも
ボビークアッドは普通のトライフィンとは違うフィーリングがとにかく面白い!といった印象です。
それと私は試してませんが、ボビー自身がリバーサーフで乗って楽しんでいるのをみると、ボートサーフィンみたいな波にも向いているのかもしれません。
ボートサーフィンは狭いフェイスを乗っていくので、その波でもスピードに乗ってタイトなターンを楽しめる気がします。
まとめ
ツアー引退後、サーフィンを楽しむ為にクアッドに乗っているクリップをよく見かけていたボビー・マルチネス。
そんなボビーが生み出したボビークアッドは、楽しむという部分にフォーカスした魅力あるボードになっていました。
ボビー自体が、ちょいワルで万人受けするケリーみたいなキャラでは無く、コアなファンが多いキャラクター。
個人的に今回のボビークアッドも万人うけするモデルというよりかは、好きな人はハマる!そんなモデルになりそうな気がします。
ボビーファンは是非!!
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